辞世とは、この世に別れを告げること。
辞世の句とは
人がこの世を去る時(まもなく死のうとする時など)に読む歌の事で、一般的には、漢詩、偈(げ)、和歌、俳句など韻文形式で述べたものをいいます。
漢詩とは、中国の伝統的な詩。
一句五文字または七文字で四句構成。
偈(げ)とは、仏典の中で、仏の教えや、仏・菩薩の徳を称える文。
一句四文字、五文字または七文字で四句構成のものが多い。
和歌とは、日本の韻文。
短歌は、五七五七七の三十一文字(みそひともじとも読む)。
俳句とは、五七五の十七文字。
人は死に際して何を思うのでしょうか?
「自ら受け止めるしかない死」に対して、人は自己との決定的な対峙を迫られます。
その時、自己やその人生に意味をもとめ、ギリギリの自己発見を試みるのでしょうか?
死に際しての言葉の全てではないが、その多くは人間の心の奥襞を垣間見ることが出来、最も純粋にその人の心的世界を照らし出してくれます。
先人たちの死に臨んだ時の言葉・辞世の句・遺言・喝(げ)・絶筆を繙くことにより、人それぞれですが、そこから多くのことが学べるのではないでしょうか。
生と死・・・人生ってなに?
考え始めたきっかけは、河野実・大島道子の「愛と死をみつめて」1963年(昭和38年)と、
ラジオの深夜放送で浜村淳が取り上げていた知覧特攻遺品=特攻隊員の遺書や手紙を聞いた時、
そしてとどめとなったのは、1968年円谷幸吉の自殺と遺書でした。
ピンクピクルスの一人の道は、何度聞いてもジーンときます。
以来、著名人の辞世の句に興味が湧き、集め始めました。
その中から、私個人の好みで選んだものを掲示します。
辞世の句・遺言・喝(げ)・絶筆を繙く